こんなふうにしたら、みんな楽しくできるんじゃないかな?
青組(5歳児)のそれぞれのクラスの保育室には、子どもたちのアイデアの詰まった魅力的な遊びがいっぱい!!
1学期に「いろいろな国」を探究し世界のお菓子やお茶に興味を持ったクラスには、
フィリピンのバナナQという言葉の響きから数字の「9」を取り入れたゲームや、
ネコ型のロボットがお菓子を運んでくれるサービスも登場。
また、運動会のパラバルーンで『未来』をテーマにした表現活動をしたことや、探究ユニット「みんなで表現しよう」で様々なビジュアルイメージにふれてきた経験から、
遊びの中にロボットが登場したり、身近な素材をつかって「未来の街」をつくり、その街の中から未来のビジュアルイメージを探すゲームが生まれたりしたクラスも。
さらに、どちらのクラスでも、10月中のiCLAの留学生との交流のなかで教えてもらったことがきっかけの遊びも始まり、
どの遊びも自由遊びやクラス活動の時間を使って、友達と意見を出し合いながら、日々、遊びが盛り上がっています。
振り返りの時間には、楽しかったことだけでなく、困ったことやモヤモヤしたことなどの意見も出てくるようになりました。
「遊び方がわからなかった」「交代できなくて、ずっと待ってた」「一人でやったから、難しすぎで(クリア)できなかったから悲しかった」「せっかくゲームをクリアしたのに…。何かもらえたら嬉しいなって思った」など、様々な友達の気持ちにふれると・・・
「じゃあ、係を決めて、遊び方を教えてあげたら?」「回数を決めたらいいんじゃない?」「ゲームをクリアした人には、ご褒美をあげるとか!?」など、みんなが楽しく遊べるように考えた意見が次々と出てきて…
振り返りで考えたことを、次回遊ぶ時に取り入れながら、毎日試行錯誤を繰り返し、遊びを進めています。
最近では、片付けをする時間になると、「今日も会議(振り返りを)しよう!」と、子どもたちから自然と聞かれることも。
毎日のように誰かが感じている、困ったり腑に落ちなかったりするモヤモヤする気持ちを共有し、みんなで遊ぶ楽しさや気持ちよさについて、引き続きみんなで考える時間を大切にしていきたいと思います。
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上記の保育は、本園のPYP探究ユニット「ダイナミックワールド」のカリキュラムとして計画しております(PYPについてはこちらをご覧ください)。
◆教科の枠をこえたテーマ:この地球を共有するということ
◆中心的アイディア(Central idea):様々な方法によって、コミュニティー内の問題は解決する
(PYPでは、探究の末子どもたちに実感を伴って理解してほしい概念を、中心的アイディア(Central idea)と呼びます。)
◆探究の流れ:
・よい人間関係の特徴・コミュニティー内の問題解決・よい人間関係をつくるための個人の責任