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季節を感じながら生活する子どもたち

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 秋の自然物を使っていろいろな遊びを繰り広げてきた赤組(3歳児・満3歳児)さん。 「まぁるいドングリって、よく転がるね。クヌギっていうんだよね」 「匂いのする葉っぱ、お庭にもあったけど、カツラとは違う匂い!」 「くっつく草(センダングサ)っておもしろいね!服や帽子、座布団にもくっついた!」 「テーブルにはつかないよ、何でだろう・・・」 遊びながら、たくさんの気づきが生まれ、「なんでだろう・・・」と思ったことを調べるうちに、いろいろな知識も得ていったようです。 「秋の旬な食べ物」にも関心を持ち、給食の時間も活発に秋探しをする姿が! 「秋の自然」の探究活動をすすめる中で、自分たちの身の回りの自然に目を向け、それを取り入れて遊んだり、季節を意識しながら生活したりすることで、子どもたちの自然への関心が高まっていったように思います。 そして、これまでの秋の風景からまた少しずつ変化が・・・ 先日、風が吹いて、園庭の木から落ち葉がたくさん舞い散ってきました。 地面が落ち葉でいっぱいになると、 「葉っぱのじゅうたんみたい!」と言いながら、嬉しそうに葉っぱ集めをしたり、葉っぱをシャワーのようにしてかけあったりして遊んでいた子どもたち。 「なんだか、木がはだかんぼうになってきているね」 と、変化を感じているようでした。 また、お散歩に出かけた際には、遠くに富士山を発見! 「あっ、富士山!白いのは、雪だよね!」 「だって、もう冬だもんね!」 「冬は、サンタさんも来るんだよね?」 子どもたちの会話の中にも、「冬」という言葉が聞かれるように・・・。 『秋』を意識して過ごすことで、季節は変化していくことにも気がつき、次の季節である『冬』にも関心が出てきているようで、嬉しく思っています。 これからもこうした体験を積み重ねて、 「季節は、私たちの生活とつながっている」ということを感じとっていってほしいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 上記の保育は、本園のPYP探究ユニット「秋の自然」のカリキュラムとして計画しております(PYPについては こちら をご覧ください)。 ◆教科の枠をこえたテーマ:世界はどのような仕組みになっているのか ◆中心的アイディア(Central Idea):季節は、私たちの生活とつながっている(PYPでは、探究の末子どもたちに実感を伴って理...

こうしたら、みんなで気持ちよく過ごせるね!

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 これまで、遊んだ後の振り返りの時間を大切に過ごしてきた青組(5歳児)さん。 日々の積み重ねのなかで、みんなのアイディアがたくさん詰まった遊びになっていきました。 その遊びが盛り上がっていった頃には、他学年の友達、保護者の方、他園の先生方など、 いろいろな人に遊んでもらう経験も。 そのたびに、「楽しかったよ」「よく考えたね」「さすが青組さんだね」など声をかけられると、とても嬉しそう。 自分たち以外の人に遊んでもらうことで、「みんなが楽しめる方法」について、新たな気づきも増えていきました。 そんな子どもたちと、「みんなでなかよく、気持ちよく過ごすための方法」や自分自身の行動について振り返り・・・ 「(使いたいものが一つしかなかったら)ジャンケンをして順番を決める」 「(相手が)話したいことが話しやすいように、笑顔で聞く」 「伝わるように心を込めて言う」「全員で集合して会議(話し合いを)する」など、 今まで経験したことを次々に発言したり、その意見一つ一つに拍手で賛同したりする姿に、 「何か問題があった際にはいろいろな方法によって解決していける」ということを実感しているようで、頼もしく思いました。 これからも様々な方法を使いながら、仲間と心地よく過ごす時間を積み重ねていってほしいと思います。 ・・・・・・・・・ 上記の保育は、本園のPYP探究ユニット「ダイナミックワールド」のカリキュラムとして計画しております(PYPについては こちら をご覧ください)。 ◆教科の枠をこえたテーマ:この地球を共有するということ  ◆中心的アイディア(Central idea):様々な方法によって、コミュニティー内の問題は解決する  (PYPでは、探究の末子どもたちに実感を伴って理解してほしい概念を、中心的アイディア(Central idea)と呼びます。)  ◆探究の流れ:・よい人間関係の特徴・コミュニティー内の問題解決・よい人間関係をつくるための個人の責任

“ちきゅうにやさしい”マークみ~つけた!

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様々な素材を使って「お祭りごっこ」を繰り広げてきた黄組(4歳児)さん。 先週の「ダイナミックワールド保育参加」では、おうちの方やお客様をお迎えすることができ、とても嬉しかったようです。「いっぱいお客さんが来てくれて、楽しかった!」「みんなで、盆踊りを踊れて楽しかった!」と、満足気な子どもたち。 その後も、「もっと、手づくり楽器を増やしたい」 「焼きそばは、『大・中・小』の入れ物をつくったらいいんじゃない?」 などと、アイデアを出し合っています。 遊んでいるうちに、「ダンボールって書いてある!」と身近な素材には、識別表示マークがついていることに気づいた子も。「マーク見つけた!」「もう25個も見つけたよ」と、マーク探しが盛り上がりはじめました。 「これ何のマークかな?」 「“紙”“プラ”って書いてあるんだよ」 「リサイクルするときに、見るんだよ」と、 リサイクルというワードも出てきました。 「おうちでも、マークみつけてきたよ!」「お菓子の箱にもあったよ!」 と、おうちから持ってきて紹介してくれる子も。 給食のときには、「お皿にもマークがあった!」「“ちきゅうにやさしい”マークがある!」と、大喜びな子どもたち。 マークにはどんな意味があるのか知りたいと、本を見て調べる姿も。 こうして、身近な素材を遊びに使ったり、マークに興味を持ったりするなかで「エコ!エコ!」と、声を掛け合う微笑ましい様子も見らます。 「地球や環境に優しくする」ことを、子どもたちなりに少しずつ意識し始めているようです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 上記の保育は、本園のPYP探究ユニット「素材の活用」のカリキュラムとして計画しております(PYPについては こちら をご覧ください)。 ◆教科の枠をこえたテーマ:この地球を共有するということ ◆中心的アイディア(Central Idea):素材にはそれぞれ特性があり人はそれを活用する(PYPでは、探究の末子どもたちに実感を伴って理解してほしい概念を、中心的アイディア(Central Idea)と呼びます。) ◆探究の流れ: ・素材のもつ特性・素材の機能・素材の特性のいかし方

こんなふうにしたら、みんな楽しくできるんじゃないかな?

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青組(5歳児)のそれぞれのクラスの保育室には、子どもたちのアイデアの詰まった魅力的な遊びがいっぱい!! 1学期に「いろいろな国」を探究し世界のお菓子やお茶に興味を持ったクラスには、 フィリピンのバナナQという言葉の響きから数字の「9」を取り入れたゲームや、 ネコ型のロボットがお菓子を運んでくれるサービスも登場。 また、運動会のパラバルーンで『未来』をテーマにした表現活動をしたことや、探究ユニット「みんなで表現しよう」で様々なビジュアルイメージにふれてきた経験から、 遊びの中にロボットが登場したり、身近な素材をつかって「未来の街」をつくり、その街の中から未来のビジュアルイメージを探すゲームが生まれたりしたクラスも。 さらに、どちらのクラスでも、10月中のiCLAの留学生との交流のなかで教えてもらったことがきっかけの遊びも始まり、 どの遊びも自由遊びやクラス活動の時間を使って、友達と意見を出し合いながら、日々、遊びが盛り上がっています。 振り返りの時間には、楽しかったことだけでなく、困ったことやモヤモヤしたことなどの意見も出てくるようになりました。 「遊び方がわからなかった」「交代できなくて、ずっと待ってた」「一人でやったから、難しすぎで(クリア)できなかったから悲しかった」「せっかくゲームをクリアしたのに…。何かもらえたら嬉しいなって思った」など、様々な友達の気持ちにふれると・・・ 「じゃあ、係を決めて、遊び方を教えてあげたら?」「回数を決めたらいいんじゃない?」「ゲームをクリアした人には、ご褒美をあげるとか!?」など、みんなが楽しく遊べるように考えた意見が次々と出てきて… 振り返りで考えたことを、次回遊ぶ時に取り入れながら、毎日試行錯誤を繰り返し、遊びを進めています。 最近では、片付けをする時間になると、「今日も会議(振り返りを)しよう!」と、子どもたちから自然と聞かれることも。 毎日のように誰かが感じている、困ったり腑に落ちなかったりするモヤモヤする気持ちを共有し、みんなで遊ぶ楽しさや気持ちよさについて、引き続きみんなで考える時間を大切にしていきたいと思います。 ・・・・・・・・・ 上記の保育は、本園のPYP探究ユニット「ダイナミックワールド」のカリキュラムとして計画しております(PYPについては こちら をご覧ください)。 ◆教科の枠をこえたテーマ:この地球を共...

いよいよお神輿が!?

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 バケツ稲を運ぶ際に、みんなから聞こえてきた“わっしょい わっしょい”の掛け声から始まった「お祭りごっこ」の準備も、佳境になってきました。いよいよ、お神輿づくり! 1組は、みんなの稲を守っていた「かかし」のかかちゃんを担ぐことに。 キラキラにしたいと、アルミホイルを張り始めました。 2組は、お米の神様を担ぐことに。 お米に宿るとされる「7つの神様(水・土・風・雲・太陽・虫・作り手)」にちなんだテーマカラーに塗りました。 お米つながりからうまれた、お寿司づくりでは、プチプチの梱包材や画用紙の切れ端をつかったり お煎餅つくりでは、両面印刷済みの不要になったコピー用紙や、大手通販の箱に品物と一緒に入ってくる茶色の緩衝材を再利用したりしています。 小さくちぎった紙を一晩水につけて、ふやかして、混ぜ混ぜ。 水を切ってのばして乾かしてみると、ポロポロに… 一方で、同じ茶色の緩衝材によっては、ふやかしても、繊維になりにくい素材もあったりして…試行錯誤は続きます。 各クラスのお神輿も、担げるように準備がすすんでいます。 身近な素材の特性を感じながら、引き続き「お祭りごっこ」を楽しんでいきたいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 上記の保育は、本園のPYP探究ユニット「素材の活用」のカリキュラムとして計画しております(PYPについては こちら をご覧ください)。 ◆教科の枠をこえたテーマ:この地球を共有するということ ◆中心的アイディア(Central Idea):素材にはそれぞれ特性があり人はそれを活用する(PYPでは、探究の末子どもたちに実感を伴って理解してほしい概念を、中心的アイディア(Central Idea)と呼びます。) ◆探究の流れ: ・素材のもつ特性・素材の機能・素材の特性のいかし方

秋が旬な食べ物ってなんだろう?

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 秋探しが続いている赤組(3歳児、満3歳児)さん。 「先生!秋を見つけてきたよ!」 どこで、何を見つけてきたのか、クラスの友達の前で発表! おうちから見つけてきた“秋のもの”が、クラスに増えてきています! 「このドングリの名前は何かな…」近くに置いてある図鑑やボードを使って調べる姿も。 また、園庭で遊んでいても、 「先生、秋の葉っぱだよ!」「ドングリがお庭にもあったよ!」 「木の実、見つけたよ!」 見つけた自然物は、様々な遊びの中に取り入れられています。 「ドングリって食べられるのかな?」 「栗は、食べたことあるよ!」 「他にも秋の食べ物ってあるのかな・・・」 と、秋の食べ物だと思うものを、クラスのみんなで考えてみることに・・・。 柿、サツマイモ、栗、カボチャ、いちご? いろいろな食べ物があげられました。 そこで、今日は、食べ物のことをよく知っているクッキングハウスの管理栄養士を招き、 みんなで秋の食べ物の話を聞いてみることにしました。 クラスであげられた秋の食べ物だと思うものを見てもらいながら、答え合わせ。 「秋においしい果物はいっぱいあるんだけど、梨、リンゴ、柿。これは正解!!」 「お野菜もたくさんあるね。サツマイモ、それからゴボウも秋の食べ物です!」 自分たちが予想していた食べ物が正解すると、拍手が! 「野菜や果物だけではなく、魚にも旬なものがあるんだよ」 と、魚にも季節によってその時期においしい魚があることを教えてもらいました。 そして、その時期に食べるとおいしい物のことを、 「旬な食べ物」と呼ぶことも知った子どもたち。 さっそく、今日の給食を食べながら、クラスで「秋が旬な食べ物探し」が始まりました! 「ご飯の中に、こんにゃくあった!」「スープの中に、きのこもあるよ!」 「お米も!」「このきびだんごも秋の旬!」 管理栄養士がクラスへ回ってくると、今日の給食の中に入っている「旬な食べ物」の答え合わせ! 「その時期においしくて、栄養もたくさん入っているので、給食には旬な食べ物をたくさん使って、みんなに元気に大きくなってほしい」と、メッセージももらいました。 秋の旬な食べ物探しも、これから盛り上がっていきそうです!  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 上記の保育は、本園のPYP探究ユニット「秋の自然」のカリキュラムとして計画してお...