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様々な刺激を受けながら

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 先週は、自分たちの保育室で展開されている遊びに、他学年の友達やおうちの方が遊びに来てくれたり、他クラスで遊ばせてもらったりした黄組(4歳児)さん。 お客さんから、「これ、どうやってつくったの?」と尋ねられる場面も。 ドーナツ屋さんでは「これはね、新聞紙を輪にして、それだけだと弱いから、白い和紙を貼って、絵の具を塗ってつくったんだよ」 サッカーのコーナーでは「芝生がでこぼこしちゃって、輪(サッカーボールに見立てて切ったペットボトル)が上手く滑らないから、つるつるのプラスチックを敷いたんだよ」 など、理由もそえて説明していました。 他のクラスに遊びに行った際には、「これは何でつくったんですか?」と質問したり、 「青組(5歳児)さんに、紙でつくったバナナがあったよ。本物みたいですごかった~!」 「メガネは牛乳パックでつくったんだって!モールも使ってた」など嬉しそうに友達と伝え合ったり… 紙を溶かしていたクラスを見て、「僕たちもやってみたい」と、 いろいろな種類の紙を使って実験を始める子たちも。 誰かに尋ねられたり、他クラスの遊びを見たりすることが刺激となり、 新たな挑戦がうまれ、探究がさらに深まっているようです。 素材についているマーク(リサイクル識別表示マーク)を おうちから持ってきてくれる子も増えてきました。 マークの意味を考えたり調べたりして 「リサイクルできるってことだ!」 「どのマークも、矢印がぐる~ってしてるでしょ。ずっと使えるってことだと思う」 「捨てたらもったいない」「きれいに洗ってもう一回使うってこと!」 「みんな工作してるじゃん!それもそう(リサイクル)だと思う」 「それって地球にやさしいってこと!?」など、 次々と声があがる様子には、保育者も驚いています。 子どもたちは、素材を自分たちの遊びに取り入れるだけでなく、 “リサイクル”や“地球にやさしい”ということも意識し始めているようです。 ・・・・・・・・ 上記の保育は、本園のPYP探究ユニット「素材の活用」のカリキュラムとして計画しております(PYPについては こちら をご覧ください)。 ◆教科の枠をこえたテーマ:この地球を共有するということ ◆中心的アイディア(Central Idea):素材にはそれぞれ特性があり人はそれを活用する(PYPでは、探究の末子どもたちに実感を伴って理解してほしい概念

秋に旬な食べ物って何だろう?

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秋の自然物を使って、クラスで様々な遊びが生まれていった赤組(3歳児・満3歳児)さん。 先日、『秋の野菜の入ったカレー』が給食に出た際、 「カレーの中に、秋の野菜が入ってるんだって。何が秋の野菜なんだろう?」と問いかけると、 「カボチャが入ってる!これは、秋だよ!」 「レンコンも入ってるよ。これも秋かな?」 と、いろいろな声が。 秋探しは、『秋の食べ物探し』へ広がつてきています。 「秋の食べ物じゃないかな?」と思っても、正解かどうか分からないことも… そこで、食べ物のことをよく知っているクッキングハウスの先生に 秋の食べ物について、聞いてみることにしました。 クラスで、秋の食べ物だと思うものを考えて、その紙を見てもらうと…、 「トマトやキュウリは…これは夏の野菜です。」 「サツマイモ、正解です!」「サンマも正解!」 正解すると、「イェーイ!」と歓声が上がりました! どのクラスでも予想していた『カボチャ』は、 「夏に収穫するけど、しばらく保存しておくと甘くなっておいしくなるから、 おいしい時期は、秋!だから、秋においしい食べ物だね」と、 教えてもらい新しい発見も! そして、その時期に食べるとおいしい食べ物を、『旬な食べ物』と呼ぶこと、 『旬な食べ物』には、栄養がたくさん入っていることも、教えてもらいました。 給食の時間、さっそく、教えてもらった『秋に旬な食べ物』をみんなで見つけていくことに! 「きのこがあった!」「お米も!」「こんにゃくも入ってるよ!」 と、いくつも発見し、嬉しそうな子どもたち。 そして… 1学期に種を蒔きバケツで育てていたお米も、秋に旬であることを教えてもらったので、 さっそく、収穫して干しておいた稲の殻をむいてみることに… 「硬いね」「難しい…」「出てきた!中は、白いよ!」 と、真剣な様子の子どもたち。 「お米ってこんなふうに取れるんだね」「採るの大変だね…」と、 一粒一粒がとても貴重なものであることも実感したようでした。 ここからさらに、秋の食べ物探しは、続いていきそうです! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 上記の保育は、本園のPYP探究ユニット「秋・冬の自然」のカリキュラムとして計画しております(PYPについては こちら をご覧ください)。 ◆教科の枠をこえたテーマ:世界はどのような仕組みになっているのか ◆中心的アイディア(C

ドングリいっぱい!

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 先日、みんなで大学キャンパスへお散歩に行ったもも組(満3歳児・2歳児)さん。 「あっ!葉っぱの色が赤い」「ぶどうの葉っぱが枯れてきたね」「柿がオレンジだ」と いつものお散歩ルートでは発見がいっぱい! ドングリや葉っぱもたくさん見つけました。 お散歩で集めたドングリや葉っぱは、砂のケーキのトッピングやお料理の材料に・・・ ドングリを転がして楽しむ姿もみられます。 夢中になって遊んでいると…ドングリの近くに、小さな白い虫が登場! 「これなに?」「なんかかわいい」とみんなで覗きこんでいたら 近くにいた青組(5歳児)さんが 「これはゾウムシっていうんだよ。ドングリに穴があったらそこから出てきたのかもね」 と教えてくれました。  「ドングリさんがお家なんだね」と目を輝かせながら見ていた子どもたちです。

問題を解決するには?

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これまで「もっとみんなで楽しく遊びたい」「どうしたらもっと楽しくなるかな」とその都度振り返り、 みんなで話し合ったり、協力し合ったりしながら遊びを発展させてきた青組(5歳児)さん。 先週は、保護者の方にも、子どもたちの思いやアイデアのつまった遊びを楽しんでいただきました。 保護者の皆様、感想をお寄せくださり、ありがとうございました。 いただいたメッセージを子どもたちに伝えました。 「本当に世界旅行に行った気持ちになりました」「みんなが、おもてなしをしてくれて嬉しかったです」 「ほっこりしました」などなど・・・それに聴き入る子どもたち。 嬉しい気持ちを表現したり、拍手をして喜び合ったりする姿が見られました。 また、今までのことを振り返って、トラブルが起きた時にどうやって問題解決をしていくか、 パペットを用いた素話も聴きました。 お話に登場した動物を自分に置きかえて、問題の解決方法を考えていた子どもたち。 「(ケンカになるのは嫌だから)お友達に、あやまってる!」 「ゆずってあげたらいいと思う」「ぼくも、いつもしている!」 子どもたちは、この探究ユニットを通じて、 問題を解決するにはいろいろな方法があることを、実感を伴って感じているようで、嬉しく思います。 ・・・・・・・・・ 上記の保育は、本園のPYP探究ユニット「ダイナミックワールド」のカリキュラムとして計画しております(PYPについては こちら をご覧ください)。 ◆教科の枠をこえたテーマ:この地球を共有するということ  ◆中心的アイディア(Central idea):様々な方法によって、コミュニティー内の問題は解決する  (PYPでは、探究の末子どもたちに実感を伴って理解してほしい概念を、中心的アイディア(Central idea)と呼びます。)  ◆探究の流れ:・よい人間関係の特徴・コミュニティー内の問題解決・よい人間関係をつくるための個人の責任

もっと楽しく遊びたい!!

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PYP探究ユニット「ダイナミックワールド」の遊びが盛りあがっている青組(5歳児)さん。 子どもたちは日々、「どうしたらもっと楽しくなるかな」 「もっとみんなで楽しく遊びたい」と考えながら遊びを発展させています。 世界の1番について探究したクラスでは、 「みんなに世界の1番を知ってもらいたいね」と、 クイズを出し合う遊びが始まって…。 「クイズだけじゃなくて、もっと楽しくできないかなぁ」と、クイズの答えをフラッグに書いて、キャッチするフラッグキャッチゲームに発展! フィリピンについて探究したクラスでは、 フィリピンに住む夜行性動物ターシャ(メガネザル)にちなんで、 メガネ屋さんがスタート!「ターシャは木の上が好きなんだよね!」と 森づくりもはじまって、エサ(虫)を見つける遊びへと発展中です!  国旗について探究したクラスでは、まだまだ興味は続いて… みんなで描いたたくさんの国旗のカードをめくって、 ペアのカードを見つける神経衰弱ゲームがスタート。 「違う遊び方もできそう!」とお題を出して、 その国のカードを取るカルタ遊びにも発展中です。 こうして、もっと楽しく遊びたいと、みんながワクワクするようなルールを考えたり、 どうしたら楽しくなるかとアイデアを出し合ったりして、遊びを広げています。 遊んでいるなかで、「(遊びに行ったのに)そのゲームの係の人が誰もいなくて困った」「お客さんがたくさん来ても、係の人が1人で大変そうだった」などと、問題が発生・・・。そのたびに、みんなで話し合いを重ねてきました。 「もっと係の人がいた方がいいと思う」「係を交換して遊んだらいい」などと、その都度意見を出し合いながら解決しようとしています。 「みんなで決めた新しいルールで遊んでみたら楽しかった」 「○○くんが、考えてくれたルールで、楽しく遊べてよかった」 「係をお友達が譲ってくれて嬉しかった!」などと、 子どもたち同士で認め合う場面もあり、 遊びを深めながらより良い人間関係を築いていっているようで、 とても嬉しく思っています。 これからも、問題が起きた時の解決方法や友達との関係の築き方について考える機会を大切にしながら遊びを深めていってほしいと思います。 来週は、保護者の方にも、子どもたちの思いやアイデアのつまった遊びを楽しんでいただく『「秋のダイナミックワールド」保育参加』です。 楽しみ

素材の特性を考えて・・・

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身近な素材を使った遊びが保育室中に広がっている黄組(4歳児)さん。 いろいろな素材にふれるなかで、 「これは紙だよ」「こっちはプラスチック」などの声も聞かれるようになりました。 「『素材』にはどんなものがあるんだろう?」と探してみんなに紹介したり 遊びに必要なものをつくったりしていくうちに、 「プラスチックはすべすべする」「紙はやぶれやすい」と素材の特性に気づきはじめた子どもたち。 「どうしたらプラスチックってわかるのかな?」という声も。 ゼリーのカップをよく見てみると、底の部分にマークのようなものが… 「このマークがあると、プラスチックなのかも!!」。 紙のマークがあることも知り、ヨーグルトの容器はフタとカップでついているマークが違うことも発見。 素材にふれるときに新たな視点が加わりました。 「赤ちゃんのおうちにするには、大きな段ボールが必要!」 「切ったら形が変えられるから、これを芝生にしよう!」 「ゼリーのカップに(水性)ペンで色を塗ったら、手についちゃう・・・」 「紙は手につかないのにね、なんでかな?」など感じたことを 遊びの振り返りの時間に伝え合う姿もみられ 新たな気づきが日々増えていていることをうれしく思っています。 ・・・・・・・・・・・ 上記の保育は、本園のPYP探究ユニット「素材の活用」のカリキュラムとして計画しております(PYPについては こちら をご覧ください)。 ◆教科の枠をこえたテーマ:この地球を共有するということ ◆中心的アイディア(Central Idea):素材にはそれぞれ特性があり人はそれを活用する(PYPでは、探究の末子どもたちに実感を伴って理解してほしい概念を、中心的アイディア(Central Idea)と呼びます。) ◆探究の流れ:・素材のもつ特性・素材の機能・素材の特性のいかし方

秋のものいっぱい!

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先日、おうちの方と一緒に金川の森へ親子園外探究活動に出かけてきた赤組(3歳児・満3歳児)の子どもたち。 秋の森で見つけてきたものを、クラスみんなで見せ合いました。 これを使ってどんな遊びができるかな?と、みんなで考えていくと… 「ドングリは丸いから、転がして遊んだらおもしろそう!」 「ドングリのケーキにしたい!」 など、いろいろな意見が。 その後、いろいろな素材を使えるように置いておくと… ペットボトルや空き箱などの中にドングリを入れ、鳴らして遊んだり、 長い筒を見つけて、その筒の中にドングリを転がして遊び始めたり プラスチックカップなどの上にドングリをのせてケーキにしたりして遊ぶ姿も。 各クラスで、様々な遊びが生まれてきています。 そんな赤組(3歳児・満3歳児)さん、今日は大学キャンパスへ行き再び『秋探し』。 柿の実がオレンジ色になっていることに気づいたり、 金川の森にもあったカツラの葉を見つけて匂いをかいだり、葉っぱで遊んだりもしました。 見つけてきた秋の自然物を使って、まだまだ遊びが広がっていきそうです! クラスでは、「先生!秋を見つけてきたよ!」と、おうちからおみやげを持ってきてくれる子も。 『秋のものコーナー』に、たくさんの自然物が並び始めました。 これからも、どんな『秋』を見つけてくれるか、どんな発見をしていってくれるのか、楽しみです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 上記の保育は、本園のPYP探究ユニット「秋・冬の自然」のカリキュラムとして計画しております(PYPについては こちら をご覧ください)。 ◆教科の枠をこえたテーマ:世界はどのような仕組みになっているのか ◆中心的アイディア(Central Idea):季節の移り変わりは、人々の生活に影響する(PYPでは、探究の末子どもたちに実感を伴って理解してほしい概念を、中心的アイディア(Central Idea)と呼びます。) ◆探究の流れ: ・今の季節・季節の移り変わり・季節の移り変わりと人々の生活