どのお話にしようかな?
みんなでお話を読んだり、手づくりのペープサートや人形を使って物語を再現したりしながら、いろいろなお話の世界を楽しんできた黄組(4歳児)の子どもたち。友達と一緒に、絵本に出てくる登場人物の台詞を言ったり、なりきったりしていることを楽しんでいました。 そして、みんなで劇遊びをすることに。 たくさん読んだ作品の中から、クラスみんなで何にするのか話し合い・・・ 『スイミー』(作:レオレオニ・訳:谷川俊太郎)、 『そらまめくんのベット』(絵・作:なかや みわ) を題材に選びました。 どちらのクラスも数日かけて、みんなが納得するまで、話し合いを積み重ねていきました。 「私は、“にじいろのさかな”がいい!」「“999ひきのおたまじゃくし”も楽しいよ」 「絶対にこれにしたい!!」など、それぞれがしたい作品を積極的に伝え合い、意見のやりとりが活発になってくると、一つに決めるための方法を提案する子も出てきました。 「先生に決めてもらったら?そうしたら、みんながあれがいいこれがいいで、けんか(言い合い)することもないし、仲良く決められるんじゃない?」という提案には、 「それもいいね」「でも、みんなですることだから、みんなで決めたいな」という声が聞かれたり、 「(選んだ友達の数が)多いのにしようよ」という意見には、 「選んでない(作品になった)お友達は悲しくなっちゃうよ」という声もあがりましたが、 「ならなかった(選ばれなかった)人は、頭の中でイメージして、劇をしたらいいよ」 「幼稚園のお庭は広いし、好きな場所で自分のしたかった劇をしたらいいじゃん」 と友達の気持ちを大切にした意見が出たり、 「一つに決めないで、みんながしたいって言ったお話をごちゃまぜにしちゃえばいいんじゃない?そうしたら、みんなしたいのができるよ」というかわいらしいアイデアも。 最終的には、「じゃあ、やっぱりみんながいいって思うのにしたらいいじゃん」 「でも、みんなの気持ちを一つにするのできるかな?」という声が聞かれ、 どうしてその作品がいいと思うのか、みんなが納得するように理由も添えて伝えることにしました。 「その理由も素敵だから、そのお話でもいいと思った」 「こっちのお話にしたかったけど、それも楽しそうだからいいね!」など、少しずつしぼられていき・・・作品が決まっていきました。 一人ひとり、好きなものが異なるように、...