もっと遊びが楽しくなるように・・・
PYP探究ユニット「ダイナミックワールド」をすすめている青組(5歳児)さん。
(このユニットについてはこちらをご覧ください)
遊びの中で「さまざまな方法によって、コミュニティー内の問題は解決する」
ということを、実感を伴って理解していってほしいと思っています。
先日の「ダイナミックワールド保育参加」では、
おうちの方々が自分たちのつくった遊びに参加してくださって
とても喜んでいた子どもたち。
「一つ一つの遊びが工夫されていて驚いた」
「係の仕事をしっかりしていて嬉しく思った」
など、いただいた感想を子どもたちに伝えると
友達と顔を見合わせ嬉しそうにしていました。
子どもたちは、
「もっと遊びが楽しくなるようにしたい」
「遊んでくれた人が嬉しい気持ちになるようにしたい」
「お友達と仲良く遊べるようにするにはどうしたら良いかな」
と、日々みんなで相談し合いながら遊びを発展させてきました。
「ゲームに挑戦したお客さんが嬉しくなるように、ご褒美をあげたい」
「ももの1組(満3歳児)さんが来たら、近いところから投げさせてあげよう」
「遊びのものが落ちていたら、(お客さんが)踏まないようにすぐに拾おう」
など、お客さんの気持ちを考えたルールも生まれました。
各コーナーには係が必要だということに気づき、係を決めてみると
「誰が(お店の)係で誰がお客さんか分からなかった」
「遊びたいところ(コーナー)の係が誰だか分らなかったよ」
という問題が発生。
そこでみんなで話し合い、誰が見ても分かるように
係になった人は、遊びに使うものの絵を取り入れた
お面やマークなどの目印をつけることにしました。
どのコーナーの係を誰がするか決めるときには、
希望者が誰もいないコーナーや
人数が少ないコーナーがでてくることも・・・
すると、「〇〇のコーナーで遊べないとお客さんが
悲しい気持ちになるから、私がやるよ!」
「係の人が少ないと大変だし、寂しいと思うから、代わってあげる!」
と、自分のやりたかった係から別の係へと代わる姿が。
お客さんがたくさん来て大変そうなコーナーには助けに行く様子もみられ
協力し合うことの大切さに気付くきっかけにもなったようです。
こうして、遊びをすすめるなかで困ったことや問題が起きると
どうしたら解決できるか、話し合いを重ねていた子どもたち。
「遊び方が分からなかったけれど優しく教えてもらって嬉しかった」
「ゲームが終わったときに拍手をいっぱいしてもらって
一緒に喜んでくれたのが嬉しかった」
と、お友達の良いところに気づく機会にもなった様子。
遊びを深めながらより良い人間関係を築いていっているようで
とても嬉しく思っています。