周りの人への伝え方
PYP探究ユニット「いろいろな国」をすすめてきた青組(5歳児)さん。
(このユニットについてはこちらをご覧ください)
5週間かけて探究していくなかで
「世界にはさまざまな国があり、それぞれの人々によって大事にされているものがある」
ということを、実感を伴って理解していってほしいと思って取り組んできました。
いろいろな国について知ったことを
日々遊びのなかに取り入れている子どもたち。
「幼稚園のお友達や先生にも教えてあげたい」
「家族や、おじいちゃん、おばあちゃんにも伝えたい」
「いろいろな国のことを教えてくれた
お兄さんとお姉さんにも教えてあげようよ」
と、自分たちの知ったことを伝えたいと
伝える方法を話し合い、
今回は動画をつくることにしました。
いろいろな国について調べるなかで
「世界の料理」に興味を持った青の1組は
インド、ロシア、イタリア、韓国で有名な料理や
食べ方などについて紹介することに。
韓国で使われている銀の食器にはいろいろな理由があること
ロシアで有名なスープは「ボルシチ」で
ビーツという野菜からできていること
イタリアの人は、ピザをフォークとナイフを使って上手に食べていること
インドのカレーは、その日の天気や体調に合わせてスパイスを調節していること
などを学んだ子どもたち。
「その国の人が大好きな味だから、ずっとその国で大切にされているんじゃないかな」
「世界の料理が日本でも食べられるのは、その国の人が世界の人に知ってほしいと
思っているからだと思う」
など、それぞれの国で有名になったり大切にされたりしている理由
についても考えていたようです。
青の2組は、留学生と交流した動画のなかで
世界にはいろいろなお祭りがあると知ったことをきっかけに
「世界のお祭り」について興味を広げていきました。
アジアの様々な国で行われる「ランタン祭り」では
家族の健康を祈りながらランタンを吊るしたり
願い事をしながら川に灯篭を流したりすること、
ベルギーの「猫祭り」は、猫の格好をした人や
猫の山車が町中をパレードすること
日本のお祭りではよく花火があがること、
などを知り、お祭りの特徴や行われる意味を
紙芝居で紹介しようとしたり、
身近な素材でつくった花火を
あげてみたりしていました。
どちらのクラスでも
言葉だけでなく、身近な素材を使ったり、絵で表現したり
音楽をかけたり、体を動かしてみたり
伝え方に色々なアイディアを取り入れていた子どもたち。
「みんなでがんばろう!!」と意気込む姿も見られ
自分たちの知ったことを周りの人に伝えられることを
楽しみにしているようです。
今回、留学生のお兄さんお姉さんから
いろいろな国のことを教えてもらったり
自分たちで調べたりして探究をすすめてきた子どもたち。
「世界にはさまざまな国があり、それぞれの人々によって大事にされているものがある」
ということを、身をもって感じてくれていたら嬉しく思います。