表現の仕方を探究中

 PYP探究ユニット「劇あそび」をすすめている黄組(4歳児)さん。
(このユニットについてはこちらをご覧ください)
6週間かけて探究していくなかで「お話は人々を魅了しメッセージを伝える」ということを、
実感を伴って理解していってほしいと思っています。

これまで、絵本や紙芝居を通じて色々なお話にふれて、参観日で披露する劇あそびの題材を探してきました。
自分が好きなお話を発表したり、それぞれのお話の良いところを話し合ったりして
「からすのパンやさん」(作:絵 かこ さとし)
「金のがちょう」(グリム童話)
「大きなかぶ」(ロシア民話)
の3作を選び、原作をもとにして、台詞や歌や動きを考えたり、劇遊びに必要な道具をつくったりしながら、オリジナル劇をつくっています。

「これはロシアのお話だからロシアのことを調べなくっちゃね」と、
表現する作品が生まれた国にも興味を広げたり
「“いずみが森”ってどんなところかな?」「明るくて楽しいところじゃない?」
「“金のがちょう”ってどんな感じかな?」とイメージを膨らませたりしているこどもたち。

どうしたらからすに見えるかを考えたクラスでは、
「羽が必要じゃないかな?」と、布に模様をつけたり切り込みを入れたりして羽をつくり始め
「からすって1回鳴いたらご挨拶しているっていう意味なんだって」
「黒いからすだけじゃなくて、カラフルなからすもいるんだよ」と、からすについて調べてくる姿も。



こちらは、「がちょうと出合う(場面の)木をつくりたい!」と木や草、葉っぱをつくっているところ。
草の色は、緑やきみどりの絵の具を使い、色を混ぜたり絵の具の濃さを調節したりして表現していました。


「大きなかぶ」を演じるクラスでは、登場人物の表現の仕方を考え中。
「かぶを抜くときはどうやって抜こうかな」
「イヌとネコの違いって何だろう?」
「ネズミのしっぽは、片足をあげたらしっぽに見えるかも」
と色々な動きを試していました。


こうして子どもたちは、自分たちの劇をどんな風に表現しようか、
劇を通じて伝えたいことがどうしたら伝わるか、と考えながら探究をすすめているようです。

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