身近な素材を遊びに取り入れて
PYP探究ユニット「素材の活用」をすすめている黄組(4歳児)さん。
(このユニットについてはこちらをご覧ください)
7週間かけて探究していくなかで
「素材にはそれぞれ特性があり人はそれを活用する」ということを、
実感を伴って理解していってほしいと思っています。
素材を使ってそれぞれに遊びを繰り広げてきた子どもたち。
1組は、ままごとをもっと楽しくするために、
ままごとに必要なものを買えるスーパーマーケットをつくりたいと
いろいろな素材に触れながら、試行錯誤してきました。
お客さんに使ってもらえるように、たくさんエコバックをつくったり、
「ゲームをしたらスーパーマーケットで使うお金をもらえる」というルールも出てきたりして盛り上がっています。
運動会後も「ツバメ」ブームで歌を歌ったり、ツバメにちなんだ工作をしたりしていた2組は、
絵本『つばめこうくう(作: もとやす けいじ、 佼成出版社)』からイメージを広げて、
空港にあったらいいなと思うフードコートや、ゲームをつくってきました。
夏休みに「お祭り」や「花火大会」に行った経験からお祭りごっこが始まった3組は、
「○○屋さんはどう?」「いいね!」と、子どもたちのアイデアがいっぱい。
最近はおみこしも登場しました。
ゲームをクリアできると、ドングリキャンディーやヨーヨーをおみやげにプレゼントすることになって、
他クラスの子が「おみやげもらった~!」と嬉しそうに見せてくれる場面もあります。
素材の良いところを見つけて、遊びに必要なものをつくったり
「この素材はどんな遊びに使えるかな?」と「素材の特性」について考えたりする姿も。
給食のデザートでヨーグルトを食べた際には、
「先生、カップ取っておくよね」「何にする?」と子どもたちからリユースしようとする声が聞かれます。
カップの周りについていた紙を水につけて、溶けるかどうか実験したり、
「フルーツのイラストがかわいくってデザートがつくれそう」とイラストを切り取って
クレープ屋さんごっこをしたりと、
身の回りの素材を遊びに取り入れている様子がたくさんみられ、嬉しく感じています。
子どもたちには、いろいろな特性を持つ素材を遊びに活用するなかで、
SDGsも身近に感じながら「たのしくエコ」の気持ちを大切にしていってほしいと思います。