PYP探究ユニット「素材の活用」

黄組(4歳児)さんのPYP探究ユニット「素材の活用」が始まりました。(PYPについてはこちらをご覧ください)このユニットは「この地球を共有するということ」という
教科の枠をこえたテーマのもと行う探究活動のひとつ。
地球上にある限られた資源を、他の人々や他の生物とどのように分け合うかを
考えていくことも、このテーマにつながっていきます。

7週間かけて探究していくなかで「素材にはそれぞれ特性があり人はそれを活用する」ということを、
実感を伴って理解していってほしいと思っています。
(PYPでは、こうした探究の末子どもたちに実感を伴って理解してほしい概念を、中心的アイディア(Central idea)と呼びます。)

 この探究ユニットでは
・素材のもつ特性
・素材の機能
・素材の特性のいかしかた
を、子どもたちとともに探究していきます。

「身近な素材のコーナー」から好きな素材を選んで
自由工作をしたり、遊びに取り入れたりする姿がたくさんみられる黄組(4歳児)さん。
先日の運動会でも、飲み物の紙パックやビニール袋など、身近な素材を使った演技に挑戦しました。


素材を選ぶと、新聞紙などでいろいろな形をつくってボールやドーナツにしたり
ラップの芯を繋げたアイテムをもってヒーローになったり・・・
日々いろいろなアイデアで、身近な素材がうまれ変わっています。


今日は、山梨県県民生活センターの方々をお迎えして
ごみの分別やリサイクルについて、SDGsにもふれながらお話しいただきました。
クジラが間違えて海にあるごみを食べてしまった写真を見てから、
なぜ海に人間の捨てたごみがたくさんあったのか、
人間が捨てたごみがどうやって海にきたのかということを、みんなで知り、

そのあとは、“ごみをわけよう!つりゲーム”に挑戦。
手づくりのつり竿で魚をつり、その裏側に描いてあるごみの絵を見て、
“おおきなごみ”“もやすごみ”“もやさないごみ”“しげんごみ”に分けていきました。


紙パック、段ボール、新聞紙、ペットボトルなどの“しげんゴミ”は、
いろいろなものにうまれ変わることができるということを教えていただき・・・


どんなものにうまれ変わるのか、自分たちでも考えてみました。
紙パックは「虫の家にできる」「運動会のふわふわちゃん(ダンスで使った手具)」、
ペットボトルは「工作に使える」「蓋が車のタイヤになる」など、
自分たちの経験とつながった発言がたくさんあり、微笑ましく思いました。

最後に、“しげんごみ”は、捨てればごみになるけれど、
分ければ新しいものにうまれ変わることができること、
それを「リサイクル」ということも教えていただきました。

「家族にも教えてあげる!」「ごみはわける」「リサイクルしたい」と子どもたち。
日頃から、遊びに必要なものを身近な素材でつくっていることもあり、
「また工作にも使おう!」という声も聞かれました。
「身近な素材」の探究も、楽しくすすめていきたいと思います。

山梨県県民生活センターの皆様、今日は貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。

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