一人ひとりの役割
みんなで話し合ったり、協力し合ったりしながら、自分たちで遊びを発展させてきた青組(5歳児)さん。
トラブルが起きた時にどうやって問題解決をしていくか、パペットを用いた素話を聴いた後、個々でも振り返りをしました。
お話に登場した動物を自分に置きかえて…
自分が「お友達と過ごすとき、どうしていたかな?」と考えてみることに。
子どもたちは、これまで遭遇した問題や問題が起きたときの自分の行動を思い返すことができたようです。
「役割を決めたら、お客さんがたくさん来ても、お店屋さんができた!」
「遊ぶ人と、係の人って、役割を交換したらいいね」
「同じ係が多くなっちゃったから、“いいよ”って譲ってあげたんだー」という声がたくさん聞かれ、嬉しく思いました。
そんな子どもたちと、来月の「たのしい音楽会」に向けて、準備を始めています。
今年度は、「ながぐつネコ」の世界を表現。
「みんながネコ役だったら?」「黄組さんの時、どんな風に劇あそびしたの?」
「お話をすすめるのに、あとどんな役が必要?」などというこちらの問いかけに、
「ハンスとか、村の人とか、大臣とかがいないと、お話ができない」
「みんなで、歌をうたったよ」「ダンスする人もいたほうがいいよね」
「ひとりじゃできないから、みんなでする」といった反応が。
さっそく今回の探究ユニット「ダイナミックワールド」の経験がいきているようです。
台詞やナレーションも少しずつ覚えて…
お話の雰囲気や登場人物の気持ちなどを、見てくださる方に伝えるにはどうしたら良いか、
PYP探究ユニット「みんなで表現しよう」の経験もいかして、表情、抑揚のつけ方などを工夫している子どもたち。
「青組みんなで、協力してする!」「運動会みたいに、成功させたい!」
という気持ちが子どもたちの姿にも表れてきているようで、頼もしく感じています。
・・・・・・・・・
上記の保育は、本園のPYP探究ユニット「ダイナミックワールド」のカリキュラムとして計画しております(PYPについてはこちらをご覧ください)。
◆教科の枠をこえたテーマ:この地球を共有するということ
◆中心的アイディア(Central idea):様々な方法によって、コミュニティー内の問題は解決する
(PYPでは、探究の末子どもたちに実感を伴って理解してほしい概念を、中心的アイディア(Central idea)と呼びます。)
◆探究の流れ:・よい人間関係の特徴・コミュニティー内の問題解決・よい人間関係をつくるための個人の責任