PYP探究ユニット「素材の活用」

 PYP探究ユニット「素材の活用」が始まっている黄組(4歳児)さん。
(PYPについてはこちらをご覧ください)

 このユニットは「この地球を共有するということ」という
教科の枠をこえたテーマのもと行う探究活動のひとつ。
地球上にある限られた資源を、他の人々や他の生物とどのように分け合うかを
考えていくことも、このテーマにつながっていきます。
7週間かけて探究していくなかで
「素材にはそれぞれ特性があり人はそれを活用する」ということを、
実感を伴って理解していってほしいと思っています。
(PYPでは、こうした探究の末子どもたちに実感を伴って理解してほしい概念を、
中心的アイディア(Central idea)と呼びます。)

この探究ユニットでは
・素材のもつ特性
・素材の機能
・素材の特性のいかしかた
を子どもたちとともに探究していきます。

毎日おうちから様々な素材を持ってきてくれ
集まった素材を使って遊ぶことに夢中になっている子どもたち。
「薄いお花紙はやわらかいから、お寿司屋さんのご飯にできそう!」
「折り紙は糊で貼れるから、ドーナツの飾りにしよう!」と
と、お寿司屋さんやドーナツ屋さんが開店したり

「この紐(ビニール紐)を細くしてコップに入れたら
フワフワしてジュースみたい」と
ジュースづくりに発展したり

「新聞紙は丸くできるね」
「テープを巻いたら破れなくなるよ」
と、フープをつくったり

「紙を切ったり貼ったりしてくっつけて
ドングリが通る道をつくろう!」とゲームを考えたり・・・
自分たちでアイディアを出し合って
形にしようとしています。

素材の形に興味を持った子どもたちは
「ラップの芯は丸いね」
「この網みたいな形面白い!」
と絵の具をつけてスタンプのようにペタペタ押して
ゲームコーナーで使う「つい立て」をつくっていました。
さらには「同じ紙でも、柔らかい紙と丈夫な紙があるね」
「トイレットペーパーは水に溶けちゃうけど
牛乳パックには水を入れられるね」
と素材の特徴にも興味を持ち始めている様子。
素材の良いところを見つけて発表したり
「この素材はどんな遊びに使えるかな?」と考えたりもしています。
こうして身近にある色々な素材を遊びに取り入れながら
探究を深めている子どもたち。
これからどんな風に遊びが展開していくのか
とても楽しみです。

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