青組PYP探究ユニット「ダイナミックワールド」
青組(5歳児)さんのPYP探究ユニット「ダイナミックワールド」が始まりました。
(PYPについてはこちらをご覧ください)
10月中旬から11月中旬にかけて行う保育を、本園では「秋のダイナミックワールド」と呼び自由遊びの時間だけでなく、クラス活動の時間もおおいに使いながら、普段より一層じっくりと、子どもたちと共に遊びを深めていっています。
この「秋のダイナミックワールド」は、青組(5歳児)の「この地球を共有するということ」という教科の枠をこえたテーマのもと行う探究活動のひとつでもあります。
5週間かけて探究していくなかで、「様々な方法によって、コミュニティー内の問題は解決する」ということを、実感を伴って理解していってほしいと思っています。
(PYPでは、こうした探究の末子どもたちに実感を伴って理解してほしい概念を、中心的アイディア(Central idea)と呼びます。)
この探究ユニットでは
・よい人間関係の特徴
・コミュニティー内の問題解決
・よい人間関係をつくるための個人の責任
を、子どもたちとともに探究していきます。
日々様々な遊びを生み出している青組(5歳児)さん。
運動会のパラバルーンで表現した「ウエイトリフティング」を遊びで再現したことがきっかけで、「重さ」に興味を持ち始めた子どもたちは、新聞紙、水、砂などいろいろなものでおもりをつくって重さを量ったり、そのおもりを運んで競争する遊びを考えたりしています。
光や影の不思議さに興味を抱いた子どもたちは
アルミホイルや金銀の折り紙などを集めて光の反射の仕方を試したり
ペットボトル、プラスチック容器、ビニール袋など身近な素材に油性ペンで色を塗り、
光を当てて遊んだりしています。
12月の「たのしい音楽会」に向けて歌っている「11ぴきのネコ」に出てくる
ネコたちになりきって遊ぶ子どもたちも登場。
「ネコのトントン相撲をしたい!」とつくり始めましたが、「土俵」の上でネコが思うように動かず、試行錯誤しているようです。
今日は、「森の幼稚園」の動物たちが、「物の取り合い」や「仲間に入れてもらえない」という問題が起きた時にどうやって問題解決をしていくか、というペープサートをみんなで観ました。
「譲る」「新しいルールを考える」「みんなで話し合う」と、色々な方法をとる動物たちのお話を観終わったあと、
「使いたいものが1つしかなかったら順番に使うよ」「貸してって言う」「10秒数えてから貸してもらう」「仲間に入れてあげないのは、“今はこの子と遊びたい”って思っているからかもしれないから、理由を聞いてみる」「お友達の話を聞くといいと思う」
と、お話に登場した動物を自分に置きかえて、問題の解決方法を考えていた子どもたち。
今後も、問題が起きたときの解決方法や、お友達との関係の築き方について考える機会を大切にしながら、遊びを深めていってほしいと思っています。