IB学習者像(Learner Profile)を遊びに取り入れて
すっかり幼稚園での生活にも慣れ、それぞれに好きな場所、好きな遊びを見つけて遊び出せるようになってきた赤組(3歳児・満3歳児)さん。
保育者が一緒に遊ぶなかで、友達と関わって遊ぶ姿もたくさん見られるようになりました。
4月からスタートしている、PYPユニット「最初の一歩」。この探究ユニットの中で特に大切にされている「IB学習者像(Learner Profile)」(IBプログラムを通じて「こういう人になろう!」と掲げられたもの)は、
「コミュニケーションができる人」
「バランスのとれた人」
「信念をもつ人」の3つです。
「IB学習者像(Learner Profile)」の言葉を、身近に感じてもらえるようにと、赤組では、様々なゲームを行ってきました。
一つ目は、「コミュニケーション」を取り入れたゲーム。
昨日から各クラスに実習の先生が入ったので、実習の先生とも仲良くなれるようにコミュニケーションゲームで遊びました
名前を発表し合ったり、「ひっつきもっつき」の歌に合わせて、触れ合い遊びをしたり。
「仲間集めゲーム」にも挑戦しました!
ルールは、「朝、バスに乗って来たお友達」、
「○○チームのお友達」など、保育者の言うお題を聞いて、
その仲間を集めてお友達と手をつないで集まるというゲームです。
友達や実習の先生と、言葉や仕草でコミュニケーションをとりながら遊ぶことで、お互いに笑顔もたくさん見られました。
また、先日は、「バランス」を取り入れたゲームにも挑戦!
「バランスをとる」ということを、体で実感できるようにと、片足バランスゲームや
お手玉を体の様々な場所にのせるゲーム、
カラフルブロックの上を落ちないように進むゲームをしました。
「見て見て!バランスできたよ!」と、子どもたちからも「バランス」という言葉が!
給食の時間には、給食は、給食の先生が体の栄養のバランスを考えてつくってくださっているから、
残さず食べることも体のバランスを整えることにつながるということを伝えると、
頑張って食べようとする姿も見られました。
「信念をもつ人」の「信念」と言う言葉は、子どもたちに伝えることが難しいのですが、
頑張って最後までお片付けをしている姿、苦手なものもあるけれど給食を残さず食べたいと頑張っている姿など、その子がやり抜こうとしている姿を見たときには、
「信念をもって頑張っていて素敵!」と、言葉にして伝えるようにしています。
幼稚園の生活の中でのルール、友達と仲良く遊ぶための約束事を伝えることも、「信念をもつ」ことに繋がると考え、生活のルールを「素話」を通して伝える保育も、とても大切にしています。
これからも、「コミュニケーション」や「バランス」、「信念」という言葉に親しめるよう、生活の中に取り入れていったり、いろいろな遊びや活動の中で、友達と一緒に過ごすことの楽しさを味わえるような保育を工夫したりしていきたいと思います。
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上記の保育は、本園のPYP探究ユニット「最初の一歩」のカリキュラムとして計画しております(PYPについてはこちらをご覧ください)。
◆教科の枠をこえたテーマ:私たちは誰なのか
◆中心的アイディア(Central idea):新しい環境の中でも、安心できる場所、好きなことを見つけることができる(PYPでは、探究の末子どもたちに実感を伴って理解してほしい概念を、中心的アイディア(Central idea)と呼びます。)
◆探究の流れ:・幼稚園ってどんなところだろう・幼稚園の安心できる場所・幼稚園でする好きなこと